◎温度測定
加藤木材工業の事務所内に設置した試作品による測定。
設置した窓は東側のため、日の出とともに窓に陽が射す環境である。
午前10時
建具下部温度30.7℃ 上部温度約39℃
温度差 約8度
午後01時
建具下部温度30.0℃ 上部温度約34℃
温度差 約4度
午後07時
建具下部温度28.8℃ 上部温度約30℃
温度差 約2度
日射熱の循環で窓の上下で10度ほど(その後の測定で12度近くまで)温度差を計測。
午後01時の温度差が少ないのは、東側の窓の為12時を回ると角度が変わり、陽が射さなくなるためである。
長時間陽の当たる南側の窓に設置することがより有効であることが分かる。
夜間の温度差は、温かい空気が部屋の上部にあるためと思われる。
以上の結果は、太陽光が射しこむ(南側の)窓にソーラーウィンドウを設置すると、陽が射した時に外窓(アルミサッシュ)と内窓の間の空気層に上昇気流が起き、その温風を上部開口部より室内に取り込むことにより、室内を暖かくすることができることを実証したことになる。
◎二階南面窓三か所に設置されたソーラーウィンドウ
上下に開けられた開口部には、本来の内窓としての気密・断熱・防音が損なわれないように、開閉用の小窓を取り付けている。
小窓を開けているときに、陽が陰り外窓(アルミサッシュ)と内窓の空気層に下降気流が発生した場合も、冷風が室内に逆流しない対策を施している。
ソーラーウィンドウの上下に開けられた小窓。上部の小窓より温風を取り込む!
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